9. トラック/フォワーダー
 

 

中西部・イリノイ州の経済ホーム

 

目次

 

I. 中西部・イリノイ州の経済

 

II. 主要業界の動向

1. 建設機械

2. 工作機械

3. 鉄鋼

4. 電気・電子部品

5. 金融

6. 小売

7. 海運

8. 航空

9. トラック
 
フォワーダ−

10. 建設・不動産

11. 情報

12. 観光

13. 農業

14. 主要企業の動向

 

III. 当地日系企業の経営課題

1. 税務・財務

2. 法務・雇用

 

IV. 中西部の社会・経済指標

トラック

トラック運送業界動向
 2001年の米国での運送貨物量は、全体で約3.8 trillion ton-mileとされ、1996年から1997年にかけて始まった景気悪化を受け、1996年より年平均0.4%という低い成長率を示している。さらに2001年には大規模テロの影響により、一時航空貨物がストップしたり、その後も保険料の高騰やセキュリティーへのコスト増加など、運送業者にとって望ましくない状況が続いている。
 セクター別に見ると、全体の28%を占めるトラック運送業界が比較的高い成長率を示している。2001年のトラック運送業界の市場規模は、約1.1 trillion ton-milesで、1996年以降年平均2%で成長している。バリューベースでは、2002年の市場規模は約$468.2 billion とされ、2001年の$451.9 billionから3.6%の伸びを示している。過去5年間では、1998年の$393.7 billionから18.9%成長した。比較的高い成長率の背景には、鉄道輸送からトラック輸送への切り替えが盛んに行われていることと、トラック運送企業の大手が運送だけでなく、ロジスティックスやストレージサービスなど高付加価値サービスを提供していることが挙げられる。トラック運送の中でもとりわけインターシティセクターが、1998年から2002年にかけ21.6%と高い伸び率を示している。(表1)
(* 情報協力:ITOCHU Financial Service Inc)

 

フォワーダー

 米国内におけるフォワーダー業界を取り巻く経営環境はここ数年厳しさを増しており、特に9/11事件以降、セキュリテイに関する各種法規制(2003年SEA-AMS、2004年秋AIR-AMS 事前貨物情報申告制度)の実施・導入により、フォワーダー各社での各規制に対するシステム変更によるコスト増加に加え、顧客サービス面では税関当局の貨物検査頻度が増加し、予定通りの輸送サービスを提供できないケースが一部発生してきている。
 貨物輸送では、アジア(特に中国)からの米国向輸送数量が、各輸送モード共に引き続き伸張しており、船運賃・航空運賃共に高止まり傾向となっている。加えて、イラク地域での戦争長期化による原油価格高騰による各種輸送モードでの燃油割増料金の値上がり等により、輸送コストの増加を招いている。
 このような輸送を取り巻く厳しい状況の中で、顧客からは日米間(米中間)での輸送コストを限りなく低減させる手段として、各種輸送モードのみならず、クライアント側物流部門業務(発地・着地)の外部委託ニーズが近年増加してきている。そこでフォワーダー各社は様々なサービス(輸送・保管・配送を一括請負う総合物流サービス)を提案し、こうしたクライアントの要望に応えられるサービスの開発・提供に取り組んでいる。
 一方、シカゴを中心とした中西部地域での貨物取扱い動向としては、2003年前半の日本向自動車鋼板の輸送増加以降は、米国産牛肉の狂牛病感染による日本向牛肉輸送停止等、総じて輸出は低迷している。こうしたなか、日本発輸入貨物は、引き続き自動車関連各社(自動車・工作機械・関連部品他)の取扱いが航空・海運共に高水準で推移しており、中西部地域での活発な経済状況を垣間見る事ができる。今後の動向として、全世界的に各種企業の中国への工場進出加速により米国・中国間の物流が一層増加することが予想され、中西部地域に所在するお客様からの要望にお応えする意味でも、中国を中心としたアジア・米国間での低廉かつ確実なサービス提供が今後の当地フォワーダー業界の課題となっている。