II. 主要業界の動向
 

 

中西部・イリノイ州の経済ホーム

 

目次

 

I. 中西部・イリノイ州の経済

 

II. 主要業界の動向

1. 建設機械

2. 工作機械

3. 鉄鋼

4. 電気・電子部品

5. 金融

6. 小売

7. 海運

8. 航空

9. トラック
 
フォワーダ−

10. 建設・不動産

11. 情報

12. 観光

13. 農業

14. 主要企業の動向

 

III. 当地日系企業の経営課題

1. 税務・財務

2. 法務・雇用

 

IV. 中西部の社会・経済指標

1. 建設機械
 北米における建設機械需要は98年をピークに下降をつづけてきたが、2003年は5年ぶりに対前年比回復となった(表1)。全体の景気動向としても、2003年3QのGDPが年率換算で前期比+8.2%と記録的伸び率となり、4QのGDP確報値も同+4.1%となった。中でも企業設備投資が第2Qの7.0%から3Qが12.8%、4Qが9.6%と大きな伸びを示しており、景気の本格回復への道筋が確認された。企業業績も予想を上回る決算発表が続き、更に世界的なハイテク関連の回復も見込まれ、明るい材料が続いている。
1. 北米における建設機械マーケットの動向

 建設機械需要ともっとも相関関係が深い住宅関連は、超低金利政策にも支えられて高いレベルを維持している。住宅着工件数(年率換算)が11月205万戸、12月206万戸と記録的高水準に達したのに続き、1月193万戸、2月186万戸と着工件数は9ヶ月連続で180万戸の大台を越え、住宅投資の好調さをあらためて示している。住宅着工の先行指標となる建設許可件数についても2月実績は190万戸と高水準を維持している。FRB(連邦準備制度理事会)も金利引き上げについては慎重な姿勢を崩していないので、住宅需要は今後も引き続き堅調に推移すると見られる。以上のように、建設機械市場の今後の見通しとしては、既に回復した市場が、好調な住宅着工、新築・中古住宅販売、低金利のもと、2〜3年ぐらいはこのまま需要増が続くと考えている。2004年のマーケットについては2003年に対して全体で10%程度は伸びるとみている。

2. 中西部マーケット

 2003年の需要を地域別にみると中西部12州は米国全体の19%を占め、南東部に続く大きな市場である(表2)。イリノイ州はオハイオ、ミシガン州に続く3番目のマーケットである(表3)

3. 各社の動向

1) キャタピラ社
 2003年の業績は売上$22.76B(前年$20.15B)、利益$1,099M(前年$798M)となった。退職後給付等のコストアップ$310Mを売上増加、値上げ効果、コスト削減で十分にカバーしての増益決算となっている。2004年の業績予測は対2003年比較で12%の増収、40%の増益を見込んでいる。建機・エンジンの売上は全体では2003年比で10%の増加を見ているが、特に北米については18%の増加を計画している。利益についても増収効果等により退職後給付等の更なるコストアップ$250Mを吸収しての増益を計画している。

2) ジョンディア社
 2004年1Q(2004年1月)業績は、売上$3,484M(前年同期$2,794M)、利益$171M(同$68M)と増収増益決算を発表している。建機・林業機械部門でも売上$746M(同$512M)、営業利益$93M(同$16M)と大きく伸ばしている。
 2004年の見込みとしては、全体では18〜20%の増収、利益では$900M〜$1BNを予想している。建機・林業分野においても、2004年は買い替え需要、レンタル業界の需要に支えられて、北米においては10〜15%の増加を見込んでいる。