4. 電気・電子部品
 

 

中西部・イリノイ州の経済ホーム

 

目次

 

I. 中西部・イリノイ州の経済

 

II. 主要業界の動向

1. 建設機械

2. 工作機械

3. 鉄鋼

4. 電気・電子部品

5. 金融

6. 小売

7. 海運

8. 航空

9. トラック
 
フォワーダ−

10. 建設・不動産

11. 情報

12. 観光

13. 農業

14. 主要企業の動向

 

III. 当地日系企業の経営課題

1. 税務・財務

2. 法務・雇用

 

IV. 中西部の社会・経済指標

 米国経済の2003年実質GDP成長率は3.1%と2002年を上回る成長性を示し、2004年は更に4.5%という高い成長性の継続が予想されている。全世界のGDP成長率は2.4%を記録したが、中でも世界最大の製造拠点であり、最大の消費地として期待される中国は2003年9.2%、2004年も8%を超える成長率が予想されている。米国の電気・電子機器生産高は2000年をピークに減少してきたが、2003年は対前年比109%と、下降傾向に歯止めがかかった状況にある。2004年には引き続き10%強の成長が期待されているが、過去米国の製造業を下支えしてきた軍需関連の成長性の鈍化と、一方で通信・PC関連での上昇転換へと変化してきている。 今回は、一般家電、携帯電話、PC、半導体の主要4分野の動向と、電気・電子分野での米国製造業の動向についてレポートする。
1. 一般家電

 2003年米国の家電市場は対前年比2.3%増の963億米ドルと伸長した。2004年度も家電市場は4%弱の成長を続け、1,000億米ドルに到達すると予測されている。(表1)
 家電業界の成長をリードする分野として昨年もデジタルTVについて触れたが、予想を上回るペースで増加しており、2003年には61億米ドル、対前年比で41%の成長を記録した。2004年にも33%の成長が予想されており、80億米ドルに到達する見通しである。
 逆に従来のアナログTVは予想を上回るペースで減少しており、2003年は対前年比22%、金額で50億米ドルへと減少し、ついにデジタルとアナログが金額ベースで逆転した。(表2)

2. 携帯電話

 2003年全世界の携帯電話端末の出荷台数は5億台を超え、対前年比19%の大幅成長を記録した。これは、カラー液晶ディスプレイやカメラ付き高機能端末の普及、日本・アジア・欧米での買い替え需要の増加と、インド・中国やロシア等における低価格端末の予想を上回るスピードでの拡大によるものである。中国の携帯電話端末在庫も適正水準に戻りつつあり、世界全体レベルでは2003年後半の勢いを維持しながら、2004年も引き続き対前年比約15%の拡大が予想されている。その後、全世界需要成長率は緩やかに下降して行くと予想される。携帯電話の普及率が急上昇する中、新技術商品への買い替えサイクルがいかに短縮されるかが、今後の成長率の変動に大きく影響すると考えられる。(表3)
 主要ベンダーではノキア、モトローラ、サムスンのTop3が2003年に更に世界シェアを拡大し、3社合計で全体のほぼ2/3の占有率を獲得した。(表4)

3. PC関連

 20003年の全世界パソコン出荷台数は1億54百万台、対前年比13%増の二桁成長を記録した。2002年の対前年成長率がわずか2%であったことから比較すると、この1年間で非常に大きな拡大回復を遂げたと言える。
 特に顕著な点としてポータブルPCの急拡大が挙げられる。2003年にはポータブルPCの分野で対前年比27%以上の増加を遂げ、全体のPC市場拡大に大きく貢献した。この勢いは2004年も継続すると見られ、PC全体で年間11%以上の二桁成長が予想されている。2005年には成長率は若干鈍化するものの、引き続きPC業界は堅調な成長性を予測している。
 PC業界主要ベンダーではDellが16%となり、世界市場占有率1位の座をHPから奪回した。昨年1位のHPは約15%の占有率で僅差の2位となった。(表5)
 また、米国市場における一般ユーザー向けPC出荷も2003年は好転し、対前年比15%の増加を記録した。
 ポータブルPCの需要増大により、一般コンスーマ向け出荷は2004年も引き続き二桁成長が予想されている。

4. 半導体

 2003年の全世界半導体市場は1,775億米ドル、前年比14%のプラス成長であった。主な成長要因は携帯電話等のワイヤレス機器と、デジタルスチルカメラ等のデジタル民生機器で、これらの分野がフラッシュメモリとイメージセンサの市場の伸びを牽引した。
 メーカー別ではIntelが主力のマイクロ・プロセッサが堅調で前年比14.4%成長し、12年連続1位の座を堅持。2位は前年と同じくSamsung, 3位に日立と三菱(一部を除く)が合併したルネサス・テクノロジーが3位になった。2004年はPCや通信機器等更に広範囲の製品分野で需要が拡大し、20〜30%の大型成長が予想されている。
(ガートナーデータクエストより)(表6)

5. 米国電気・電子機器製造

 米国における電気・電子機器製造は、2000年の4,987億米ドルをピークに過去2年間大きく減少し、通信・PC関連を中心に海外、特に中国・アジア地域への製造移転が進んだが、2003年には対前年比6%の増加に転じた。2004年には過去3年間減少傾向にあった通信機器関連でも増加に転じる他、PC関連でも二桁成長が見込まれている。(表7)
 生産ボリュームの増加に伴い、電気/電子機器メーカーの設備稼働率も徐々に回復してきており、既存設備の更新需要も含め、今後設備投資の増加も予想される。(表8)