1. デジタル家電市場
米国家電市場は2004年1,135億米ドル(速報値)と、対前年比10.7%増となった。また2005年は対前年比10.7%増の約1,257億米ドルに成長すると予測されている。(表1)
また、日本においては世界に先駆けて普及が始まっていたが、米国においてもデジタル家電の「新三種の神器」、デジタル・スチル・カメラ(DSC)、デジタル・ビデオ・レコーダ{(DVR)DVDレコーダ}、フラットパネル・テレビ(FPD)の需要が拡大、2005年以降普及がさらに本格化すると予想され、各メーカにとっては市場シェア争いが激化するものと思われる。
(表2)に表す通り、「新三種の神器」の世界出荷台数は毎年高い伸びを示している。中でもPDP(プラズマテレビ)は米国においても成長が著しく、世界のPDPの地域別需要台数比率を見ると3割以上が米国向けとなっている。(日本は2割強。)
一方DVDレコーダは、低価格化が進み出荷台数が伸びることが予想され、同時にHDD(ハードディスクドライブ)内蔵製品も増加、米国においても「三種の神器」はその地位を確立していくものと見られている。
2. 半導体市場
2004年の世界半導体市場は下期に急速に減速をしたものの前年比23.4%増の2,130億ドル(速報値)と2000年以来4年ぶりに2,000億ドル超となった。地域別でみると北米が391億ドル、またアジアにおいては887億ドルと全世界の40%強を占めている。(表3)
使用されている製品別半導体需要の伸びを見ると、パソコン及びワイヤレス端末における需要の伸びが半導体の大きな伸びにつながったものと考えられる。特にパソコンの力強い伸びがDRAMの前年比61%増と言う結果に結びつき、マイクロプロセッサは前年比11%増と言う結果だった。またワイヤレス端末の前年比32%超の増加がDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)の前年比27%超の増加へとつながった。
半導体市場の今後としては、シリコンサイクルの谷間に当たる2005年・2006年に下降、2007年から再度上向きとなり回復に向かうものと予想される。
3. PC市場
2004年のPCの世界市場(PCサーバ含む)は出荷台数ベースで177.5M台となり前年比14.7%増となった。2004年第4四半期も51.5M台と前年同期比13.7%増と7四半期連続で二桁増と好調だった。
キーとなっているEMEA地域(欧州、中東、アフリカ地域)における需要が市場を牽引する形となっている。コンシューマ向けにおいては季節要因による波も見られたが、市場としては成長をしており2004年中旬以降に特に成長が加速した。
メーカ別出荷数量をみると2002年に旧HP社とCompaq社が合併、新HP社にシェア1位の座を一時明け渡したDell社が2003年より再び世界シェア1位を奪取、2004年の出荷台数は3,177万台と前年比23.0%増となり、再び2位のHP社を引き離し、市場シェアは17.9%となった。(表4)
他のメーカにおいてはGateway社とApple社の回復が目立っている。Gateway社は、シェアが減少傾向(全世界において。米国ではシェアアップ)であったが、eMachine社との合併後回復の兆しが見え始めている。またApple社は新しいiMac、そして現在注目を浴びているiPOD等新規ビジネスの立ち上がりで立ち直りを見せている。(表5)
4. 携帯電話市場
2004年の世界携帯電話市場は第4四半期に前年同期比18.1%増の1億9,430万台となり2004年トータルでは前年比24.6%増の6億6,450万台となった。
メーカ別では、ノキアが新機種9モデル(内半数はカメラ付)を市場投入、前年比15.8%増とシェアを伸ばした。またモトローラは20機種以上の製品を市場投入し、38.5%増と高成長を記録し業界2位の座を固めた感がある。韓国勢では三星が前年比63.2%増とモトローラに追いつく勢い。またLG Electronicsは、第4四半期において前年同期比55.6%増と高成長を遂げ、シーメンスから第4四半期においては業界4位の座を奪った。シーメンスは2004年伸び悩み、LG Electronicsにその差を縮められた感がある。(表6)
携帯電話の普及率をみると西欧が一番高く、2005年には90%を超えると予測されている。北米地域においてはアメリカが2004年に59.0%、カナダが45.5%、北米トータルで57.6%となっている。2005年には60%を超え61.9%になると予測されている。(表7)
今後の米国における携帯電話は、機能的には 個人情報管理・マルチメディア・ゲーム等の多機能型機種がますます普及していくものと見られる。また2005年・2006年より3G 機種への移行が加速、3G方式の携帯電話が本格普及するものと予想される。