■捕まった際の選択枝
交通違反は日本人のよく関わるアメ
リカの刑事事件の一つである。
いわゆる交通違反については、交通裁判所に
いくと必ず専門の弁護士がたむろして
いる。彼らに間くのが一番早いのだが、
ここでは概略について説明したい。
交通違反はいわば自業自得と言った
ところなのだが、捕まってしまったら
何が起きるか、どういう選択があるか
を一般的に書いてみよう。
まず、捕まる罪状にもいろいろあるが、その中で
一般的な交通ルール違反、たとえばスピード違反、信号無視、右折・左折違
反、安全運転義務違反などと、飲酒運
転に分けてみたい。
■一般的な交通ルール違反
一般的な交通ルール違反では、まず
警察官が違反の事実を確認してから車
を止める。そして、運転免許証、自動
車保険証、車両登録証などの提示を求
める。
この時に警察官は違反者に対し
どのような理由で止めたかを言ってく
れる。
よく、警察官にいくらか払えば
許してくれると言ったうわさを耳にす
るが、これは絶対止めた方がいい。警
察官は抵抗される危険に対して準備を
するので、少しでも挙動不審をうかが
うと組み伏せられる可能性がある。
この後、警察官は運転免許証、自動車保
険証、車両登録証などをパトロールカー
があればその中に持ち込み備え付け
のコンピューターで過去の違反歴など
の確認を取り、違反切符を切る。
パトロールカーがない場合には無線で
確言を取るか、何もしないで違反切符を切る。
切符には裁判所の出頭日と違反の
内容が書かれている。
この際、免許証を取り上げられるが、
ボンドカードと言われるもの、たとえば自動者協会な
どの会員証などにボンド保証の記載のあるものを差
し出すと免許証を取らず替わりにボンドカードを持っ
ていく。
また、現金のボンドも可能だが、警察署にいって
手続きをしなくてはならず、
警察官は喜ばない。
時間のある方は現金の手続きをやってみるといい。
切符をもらうと次に裁判所と言うこ
とになるが、自治体によっては切符と
一緒に三つの選択を与えることも
ある。
(1)有罪を認めて罰金を払う方法
(2)有罪を認めてトラフィツク・スクー
ルで講義を受ける方法
(3)無罪を主張
する方法である。
一般に裁判官が交通規則違反に対す
る判決や裁判方法について説明をする
ところから始められる。
まず弁護士の付き添いのある違反者から呼ばれ、そ
の後独りで来ている違反者を順に呼び
裁判を進行させる。
一人一人について、検事が罪状を述べ
過去の運転記録を裁判官に報告し、裁判官は違反者に有罪
を認めるかどうかを聞く。
有罪を認めれば過去の運転記録に従い罰金などの
判決を下す。
無罪を主張すると、一番最後にまわされ証拠などを開示する審
判を改めて行うことになる。
一般的に初犯の場合は有罪を認めるとコート・
スーパーヴィジョンと罰金と言う判決
になることが多い。コート・スーパー
ヴイジョンはその期問中、新たな違反
がなければコンヴィクションは残らな
いものであり、裁判所の監察処分と言
ったものである。
■飲酒運転
飲酒運転の場合は、警察官はたいて
いの場合、飲酒の事実を確認する前に
車を止める。したがって、停車後
に違反の事実確認を行うことになる。
警察官は酒の臭いの有無の確認、反射
神経の試験などを行い捕まえることに
なる。
飲酒の場合は捕まるとほとんど
の場合手錠をかけられ警察署に連れて
行かれる。
車はその場に放置である。
警察署に連れて行かれ、そこで最終的
な飲酒量のテストをされ留置される。
誰かポンドをもって引き受けにくる人
が居ない限り、酒が抜けるまでは留置
である。
飲酒運転に対してほとんどの町で厳
しい処分を求める傾向にあり、それを
反映するものとして切符は必ず三枚切
られる。
一年間に違反が三回以上にな
ると免許停止処分を受けるので、飲酒
で有罪になれぱ一度で免許停止と言う
措置である。
ちなみに停止期間は通常
一年以上である。
そして、飲酒運転の
場合はどの町でも必ず裁判所に行かな
ければならない。
裁判の手続きは先に
述べたものと同じであるが、判決は違
う。コート・スーパーヴィジョンだけ
で済むことはありえない。
通常、免許停止、停止期間終了後の
免許再取得のためにカウンセラーに通
うことの義務、罰金とコミュニティ・サービスとい
った労役義務などが課せられる。
また、どうしても運転を業務に必要とするも
のに対しては、ジュディシャル・パー
ミットと呼ぱれる一日の一定時刻内に
決められた範囲内でのみ運転のできる
許可を得ることができる。
飲酒運転で捕まってしまった場合には、
専門の弁護士を雇い少しでも罰を軽くできるよ
うにと言うことをお勧めするが、無罪
放免はまず期待できないし、相当の弁
護士料も請求される。
結局のところ、
タクシーで行き来してももとが取れる
ほどの罰則が飲酒運転には付いてくる
ので、飲酒をしたら運転をしないこと
に尽きると思う。
最初にも述べたが、交通違反はいわ
ば自業自得と言ったところなので、ス
ピード違反、信号無視、右折・左折違
反、安全運転義務違反、飲酒運転など
をせず、せいぜい注意して運転をして
いただきたい。
(執筆:米国弁護士 水原理雄氏)
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ハイウェイなどで捕まった際の
注意点 |
1.自動車から降りない
警察官から近づいて来るので
自分からは車を降りない。
また、ついつい免許証を出そう
とポケットなどに手を入れてし
ましがちだが、警察官に拳銃
を探しているのではなどの誤解
を与えてしまうので、警察から
免許の提示を指示されるまで
は、じっとしている
2.なるべく明るいところに自動車
をとめる
後ろからパトカーに来られると
ついついすぐ自動車を路肩に
止めてしまいそうになるが、
パトカーを装った強盗の可能性
もあることから、なるべく街灯
の下に止めましょう。
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