アメリカにおいての
メンタルヘルスケアと
いうのは、話はよく聞く
けれど、日本人lことっては、
実際の情報を手に入れるのは
なかなか難しいのでは
ないでしょうか。
深刻な問題はもとより
精神面でのケアについて
どこに行ったらよいか、
どういう人に相談したらよいか、
そういう一般的な事を
含めてここに記してみました。
■外国生活でのストレス
外国にいる、という事だけですでに
多くの方はある程度のストレスや「プ
ルーな気持ち」を感じているのではな
いでしようか。
もちろん、現代におい
てはどこへ行ってもストレスと無縁の
所はないと思いますし、ある程度の外
部からのプレッシャーは、その人の生
活において新たなる前進や変化を与え
てくれます。
けれども、そのストレスや
プレッシャーがある一定のレベルを越
えたときに例えば精神障害などの形で
現れることもあります。
もちろん、何
らかの外的要因によって精神障害の症
状を呈するということもありますが、
日本にいる時分から潜在していた自己
の問題がアメリカという異国の地で表
面化するということもあり得ると思い
ます。
もし、日本で以前治療をなさっ
ていた経験のある方は、こちらで何ら
かの症候を感じたら、すぐに専門家の
ところで相談されることをお勧めしま
す。
■「うつ」の典型的な症状
日本の神戸少年殺害事件で少年の精
神鑑定に使用されたのがアメリカ精神
医学会が1994年に改訂したDSM-W(精
神障害診断マニユアル第4版)という
本です。
これはもちろん神戸事件のよ
うな特殊な例に限らず、普段患者の症
状を診断する上での貴重なガイドプッ
クとしてアメリカのメンタルヘルス・
プロフエッショナルが使用しているも
のです。
DSM-Wから一例をあげると、
「うつ」の典型的な症状としては以下
のものが挙げられています。
(1)落ち込み、悲しみ、無力感などの
感情の提起
(2)興味の喪失
(3)食欲減退、もしくは食欲の異常な
増進、それに伴う体重の増減
(4)不眠、睡眠時間の減少。もしくは
睡眠時間の増加
(5)疲労感
(6)自己卑下、自己非難、過小評価
(7)集中力の減退
(8)死への想起、自殺願望、自殺未遂
あくまでも、これらは「うつ」の症状の例
としてDSM-Wに挙げられているも
のです。けれども、もしもこの様な症
状を感じることがあったら、すぐにで
も精神科医または臨床心理の専門家の
所へ行って相談することをお勧めしま
す。
日本人にとっては精神科や臨床心
理というと、「ちょっと行きづらいと
ころ」という感覚があるかもしれませ
んが、アメリカではメンタルヘルスも
他の健康管理と同じくらい大切なもの。
誰にも話さずに自分一人の心の中に問
題をしまっておく方が不健康といえる
かもしれません。
■アメリカのメンタルヘルスケア
アメリカのメンタル
ヘルスに携わる専門家は、心の問題を
抱えている人がその間題を少しでも解
決できるようにお手伝いする人達であ
るということを勉強しておきましょう。
アメリカでのメンタルヘルスケアに
は主に精神科医、カウンセラー、サイ
コロジスト、臨床ソーシャルワーカー
などが携わっています。
これらの人達
のもとでの治療は通常保険は適応され
ます。海外旅行保険でも、一定期間内
においての治療はカバーすることがで
きます。
精神科医は通常薬物療法を主
体に治療を進めていきますが、薬剤に
対して抵抗感のある人はまずカウンセ
ラーやソーシャルワーカーの所に行っ
て相談すると良いと思います。英語で
自分のことを話すのはどうも苦手、と
いう人はJASC(Japanese American Service Committee)
にご連絡してい
ただければいつでもご相談に応じます
し、英語のコミユニケーションでも差
し支えない人は、ご自分のかかりつけ
のお医者様などからの紹介を得たりし
て近くの専門家をさがすのが適当では
ないでしょうか。
■子供にも必要なメンタルヘルス
大人のメンタルヘルスと同時に注意
が必要なのが、子供たちのメンタルヘ
ルスです。
子供は大人のように言葉で
表現できない分、自分自身の心の問題
も内面化しがちです。
アメリカ社会に
適応するのは大人より子供の方が早い
という世問一般の概念の裏では大人の
目からは見通せない子供たちの悩みが
存在するのではないでしようか。
「う
ちの子は何も間題がないと言っている
し、大丈夫だと思う」とおっしゃるご
両親でも、おうちで子供のそばに座っ
て、学校のことや友達のことなどをゆ
っくり聞いてあげる時間を作ることは
大切です。
それは子供たちとのコミユ
ニケーションをはかるだけでなく、子
供たちとご両親との相互の信頼感を高
める大切な行為だと思うのです。
外国で唯一自分たちの話を真剣に間い
てくれるのは両親だ、という気持ちのあ
る子供たちは、いろいろな悩みや間題に
ぶつかっても、ボジティプに受け入れて
ゆけるのではないでしょうか。
学校での問題については、小中高と、
通常それぞれの学校のスクールカウン
セラーないしソーシャルワーカーがお
り、彼らが子供たちのアセスメントを
して、それに応じて他の専門家のアド
バイスを聞いたり両親との合同ミーテ
ィングを催したりします。
必要があれ
ば学校の方で外部での専門治療を勧め
てくれます。
また、家族のケアや対処
の仕方についてもアドバイスを与えた
り、ファミリーカウンセリング(家族
カウンセリング)を持つ機会を作って
くれたりもします。
よく誤解を受けやすいことなのです
が、カウンセリングを受けることは、
その人の能力が及ばなかったからとか、
カウンセリングの助けを借りなければ
ならないほど未熟だから、などという
ことでは決してありません。
どんな場
合においても、その人個人があるべき
姿に向かっていくということが一番大
切なのです。
その上で、その人にとつ
て必要なお手伝いをするのが第三者の
メンタルヘルス・プロフェッショナル
なのです。
JASCはシカゴ市内にある日系人および
日本人のための社会福祉団体です。
日本語でカウンセリング及び一般のコ
を希望される方は下記までご連絡
さい。(プライバシーは厳守されます)
(執筆:JASC臨床ソーシャルワーカー 村尾利奈氏)
1940 Waukegan Road, Suite 4
Glenview, IL 60025
TEL: (847) 486-8620
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