■ 引越(海外引越)




■引越(海外引越)

■準備と要点

 海外への引越準備はできる限り早い時期から始める事が望ましい。
 時期としては、船便であれば出国・帰国予定日の約2カ月前位が最善である。
 以下、日本への帰国の準備ステップを順を追って述べる。

(1)早めに引越業者と連絡をとり下見と見積りを依頼する
 下見・見積料は日系、米系業者とも通常無科である。
 下見の際には、送るものと送らないもの、航空便で送るものと船便で送るもの、高価な物、 特殊なもの、食器類等の梱包作業の要否等を伝え、見積もり(見積容積、重量・金額および 見積金額に含まれるサービスの内容を明記してあるもの)しておくことが料金上のトラブル 防止のために必要。

(2)荷物の整理をはじめる
 引越業者を選定したら、カートン・ボックス等梱包資材(箱の規格、梱包材料も各種あるの で取扱要領説明を受けておく)を自宅へ届けてもらい、不要・不急な衣類・書籍類から整理 に入る。
 業者側でも衣類の梱包はできるが、日本で荷物の配達後整理する場合に一日で全量片 づけるのは不可能に近いので衣類だけは夏物・冬物といった具合に自身で仕分・梱包した 方が賢明である。
 また、本・雑貨類でも、自分で梱包するものと業者に任せるものを区別しておくこと。

(3)不要品を処分する
 不用品はどしどし処分する。ガレージ・セールで売り出すのも一策である。
 海外から引越する場合費用もかさむので使用中のものを何でも送るのではなく、 品物の現在の価値、日本での値段および運送費をよく考慮して選ぶことが肝要であろう。
 家具類については特に配慮が必要で、帰国先の住居の間取り等、様子を調べてから 送るかどうかを選別すること。
 せっかく送っても、日本の住宅にとって米国製家具は予想以上に大きく、実際は 使わずに倉庫に保管しなければならない例も少なくない。

(4)箱の内容を記入する
 小物のカートンヘの荷詰めが完了するごとに各々の箱に名前、送り先都市名、 カートンの連番を順次つけておく。
 箱の上に簡単な内容明細を書きつけておくと配達後の荷解きに際して便利である。
 カートンに連番をふっておくことと箱ごとの内容をメモしておくことは、荷物明細書 (後述・通関および保険用に必要)作成に際して必要となるので、この点に関しても 引越業者から記載要領について十分説明を受けておくこと(明細書用紙は業者で 用意してくれる)。
 カートン・ボックスは、1個当たり25kg以内に抑えること。持ち運びができ作業的にも安全なの は30kgが限界である。
 重いものは小さな箱へ、軽いものは大きな箱へ、が原則である。
 食器、ガラス器具その他こわれ易いものの梱包については、業者と十分打ち合わせること。
 もし、自分で梱包する場含は、やわらかい紙やエアーキャップ(気泡の入ったプラスチック・シート) などで十分に包みカートンの底と上には紙を丸めて敷き、十分クッションをあてること。
 紙の他に毛布、タオル類を用することも案。
 箱の中に隙間をつくらないよう、空間には紙を詰めて、物が輸送中動かないよう固定する。
 ステレオ、ゴルフクラブ、テレビ、家具類等カートン・ボックスに入らないものの梱包は業者に任 る(素人に輪出梱包は不可能に近い)。
 しかし、中・小型の電気製品で購入時の専用箱が保存してあれば、これを利用することが一番 安全であり、丈夫である。(ただし、中に専用パッキングが残されていないものはさける)。

(5)準備が出来れば業者に連絡
 衣類の梱包、雑貨類の仕分けがすんだら、発送日を決め、早めに業者に達絡する。
 船便であれぱ、帰国日の約1カ月前に発送日を設定すれぱ、本人が帰国後すぐに荷物が 通関する早いタイミングとなる。
 個人によって事情が違うのが当然なので、発送日については状況に合わせて業者と打ち 合わせる。
 日本では実際に住む住所が決まっていなくとも、連絡先が明確であれば、発送は可能で ある。(例えぱ、実家気付、会社気付で十分、また一時保管制度もある)。

(6)業者に相談
 引越は単なる物の移動だけでなく、生活拠点の移動である。
 従って、関連して整理しなければならないこと(家、学校、銀行等)にも気くばりをする必要 がある。業者によってはいろいろな付帯サービスも行っているので相談することも一考である。

■輸送方法および日数

■船便

 通常の家財は船便で送るのが費用的に最も合理的である。
 シカゴからの場合、集荷された荷物は、形にあわせて梱包され、業者倉庫で海上コンテナに 積み込まれる。
 業者によっては、海上コンテナにバラ積みする所もあるがバラ積みは必ず事故の原因になる ので業者に確認しておくことである。
 コンテナは封印・密開され、西海岸の港まで、鉄道輸送される。
 港に着いてもコンテナは開封されることなく船に積み込まれ、海上を航海の後、日本各港 (通常は東京、横浜、名古屋、神戸港)ヘ到着する。
 港に到着した海上コンテナは、封印されたまま業者の保税倉庫まで保税輪送され、ここで 初めて封印を切り、公認検査業者立ち会いのもとに取りおろされる。
 業者によっては、集荷後大きな木箱をつくり、この中に荷物を詰め、トラックで西海岸諸港まで 運ぴ船会社に渡し海上輸送し、日本各港到着以降は日本側代理店が船会社倉庫から業者倉 庫まで引き取り・通関する従来の輸送方法をとっているところもある。
 輪送日数は、海上コンテナのまま輪送される場合で平均35日 から45日(出荷から配達まで)かかる。
 日本での通関は、荷送人本人が入国しないと手続きできないため(旅券を税関に提示する必 要がある)、帰国後できるだけ早く荷物を受けとりたい場合は、帰国約1カ月前に自宅から発送 することが望ましい。
 なお、荷送人入国前の通関は原則として許可されない。

■航空別送品
 通称アナカン(UNACCOMPANIED BAGGAE)といわれるもので、輪送日数は5〜7日(出荷 から配達まで)かかる。
 費用的にも高くなるので、帰国後、できるだけ早く使用したい身辺雑貨、衣類、子供の学 用品等選んで送ることが得策である。
 航空別送品も船便同様、荷送人が帰国していないと通関許可されない。
 船便、航空便とも注意しておかなければならないことは、引越荷物の発送から配達までを シカゴでの業者が全責任を負うのかどうか、確認しておくことである。
 日本での通関・配達手続を業者の提携代理店が行う場合は、その代理店名、住所、電話番号 など連絡先を確認しておく。
 荷物発送時、業者との輸送契約がシカゴから日本の最寄り港到着までとなっており、船積み 書類は郵便で受け取ったため、自宅まで荷物が配達されるものと思いこんでいたが、船会社 の港頭倉庫でとまってしまい、倉庫料など余分な費用がかかってしまった例もある。
 郵送契約についても事前によく打合せ、なおかつ書類面で確認することが必要である。