お気に入りB級?グルメ

城所 僚一さん 兼松

早いもので会社生活も36年目を迎えています。その間、4 回の海外駐在機会に恵まれました。私の趣味は、スポーツで体を動かす事と言いながら、その後に沢山飲み沢山食べる事かもしれないと思っています。本日は、海外駐在中に出会った美味しいお料理、お気に入りB 級?グルメをご紹介させて頂きます。

1992年–1997年 シンガポール
まずは、ハイナンチキンライス (海南鶏飯)。シンガポールっ子それぞれに、お気に入りの1軒があると言われるソウルフードです。茹で鶏肉とその茹でた汁で炊いたご飯、鶏肉の美味しさを最大限に引き出したシンプルな料理。海南島では、農家などで家庭料理として食べられていた料理が、シンガポールやタイなどの東南アジアに移民した、華僑が故郷の味として伝えたものだそうです。街の屋台街 (ホーカー)にちょくちょく通っておりました。安くてウマイしヘルシー。当時幼稚園児だった息子も大好物で1人前を平らげていました。そうそう。この近所にもチキンライスがあります。「ペナン」マレーシア料理店です。たまに行きます。こちらも中々侮れない。

     

お次は、チリクラブ。チリ、トマト、溶き卵がブレンドされたたとろみあるソースの中にマッドクラブを生きたまま入れてボイルしたローカル料理です。カニの身を食べるのはもちろんのこと、カニの旨味たっぷりのソースを、揚げパンにつけて食べてるのも美味でした。良く通ったのは、イーストコーストハイウエイ沿い、海岸沿いにある「シーフード・インターナショナル・マーケット&レストラン」。日本からのお客様や、友人を連れて、毎週の様に出かけました。ピチピチの新鮮食材が自慢なお店で、エントランスを入ると大きな生け簀があり新鮮な魚介がたっぷり。素材を選び、調理してもらう方式です。メインは何といっても新鮮な蟹を使った「チリクラブ」。2週間も行かないと、飲み屋のママでも無いのにお店の受付のお姐さまから会社に電話が入ったものでした。懐かしい。
こちらにはチリクラブはありませんが、かの有名な「ボブチン」がありますね。こちらのダンジェネスクラブをアンクリーンのスティームで頂くと絶品。蟹みそは、ごはんをもらって甲羅を器にして食べるのがお勧めです。

2001年–2006年 ロンドン
やはり、ロブスターヌードルが一番のお勧めです。我々アジア人には、香港の腕利きシェフを引っこ抜いて味を競っていた中華料理が口に合いました。中でもクイーンズウェイにある「マンダリンキッチン」のロブスターヌードルが逸品です。ロブスターがこれでもかと入っています。このお店だけは、その後の出張でも必ず顔を出しています。店員は不愛想ですが、実は何を食べても味は抜群です。ちょっと種目が違いますが、こちらでは「シェフピン」「Yu’s」で出してくれるシーフードヌードルスープも、魚介の味が染みてパンチ十分止められない味ですね。

   

最後はやはりパブのビール!ロンドンのパブはどこへ行ってもまずはビール、次もビール、最後もビールでした。もちろんワインを飲む方や、ごくまれにスコッチを注文する方がいましたが、値段がリーズナブルな為とかで皆さんビール党。ビール好きの私もパブビールにかなりお世話になりました。しかし当時は、生ぬるいエールビールは実は苦手。アイルランドのギネスも、ちょっと背伸びして飲んでいましたが、ぬるくて喉越しが悪く味がしない等と感じていた次第。大抵は、ロンドンっ子は女性の飲み物等と揶揄していたラガーを飲んでいました。こちらは冷えていているからグイグイと。但し泡をほとんど注いでくれません。泡を入れると“量が減る”という事で裁判沙汰になったからと言う話は有名で一方、最近のアメリカは、マイクロブルワリーが沢山出来てビールの種類も豊富。前回の駐在時にはボストンのサムアダムスが定番でしたが、今やてんこ盛り。シカゴからグースアイランド、リボリューション、ハーフエーカー、そしてウィスコンシンのスポッテッドカウ等々。気が付くと種類を変えて何杯もが定番です。
実は、シカゴ、イリノイにも美味しいものが一杯ありますね。幸せ♬。今後ともお気に入りを探しに歩きます。