会頭挨拶


2024年度 会頭
阿部 俊哉
NIPPON EXPRESS U.S.A., INC.

2024年度シカゴ日本商工会議所会頭職を拝命致しましたNIPPON EXPRESS U.S.A., INC.の阿部でございます。このたび会頭職の重責を担うこととなり、大変身の引き締まる思いです。

皆様ご承知の通り、本会議所は1966年に僅か58の企業及び機関で設立されました。三大ミッションである「会員サービス事業」「教育支援事業」「地域貢献事業」を掲げ、現在では法人、個人を含め会員数が500件近くの組織団体となっております。その間、1991年の創立25周年記念事業では、地域貢献事業の強化を図る上からJCCC基金を設立し「人材育成」「日本語教育」「日米交流」の各分野で基金交付を実施して参りました。各種団体、教育関係機関等への支援は、寄付総額610万ドルまでになっております。また、設立してから間もなくシカゴ双葉会日本語学校補習校を開校し、さらに1978年に同全日校を開校いたしました。現在も会員子弟の教育環境の整備と維持に努めております。

近年では財政状態が非常に危機的状況な時期もありましたが、会員企業のみなさまのご理解、ご協力のもとに実施した運営の抜本的見直しや財政再建が功を奏し一定の目途をつけることができました。ここまでご尽力いただいた理事会メンバーならびに関係するみなさまに対し、この場を借りてあらためて御礼申し上げます。

さて、2020年から始まりました新型コロナ感染症の世界的な流行は一定の収束を向かえました。コロナ禍では実施できなかった各種イベントが正常に実施できる様になり、会員のみなさまと交流する機会が増えたことは非常に嬉しく思います。これまでも本会議所では様々なイベントやセミナーを通じて各分野における情報発信や見学の提供、会員企業のみなさまのコミュニケーションがとれる場の提供を行ってまいりました。また双葉会を通して日本語学校、補習校の教育環境の整備を図るとともに、JCCC基金では能登半島地震やマウイ島山火事へ義援金を贈るなど、日米問わず地域貢献活動を行っております。これら活動はどれもが大切な活動であると思いますので引き続き会員企業のみなさまから寄せられた声を取り入れながら確実に実施して参る所存でございます。混沌とした先の見通せない時代だからこそ、会員企業のみなさまが手と手をとりあい、より良いネットワークが築けます様に尽力して参ります。シカゴエリアにおける「日本」の存在感がより高まるお手伝いをさせて頂けることを大変喜ばしく感じております。

シカゴで暮らすみなさまが住んでいて良かったと思っていただける様に代表役員、理事会社、事務局一同が務めてまいりますので、今後とも何卒変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。