会頭挨拶

2023年度 会頭
庄野 晃彦
住友商事
2023年度シカゴ日本商工会議所会頭職を拝命致しました米州住友商事シカゴ店の庄野でございます。本年度会頭職の重責を担うこととなり、大変身の引き締まる思いです。
皆様ご承知の通り、本会議所は1966年に僅か58の企業及び機関で設立され、三大ミッション、「会員サービス事業」「教育支援事業」「地域貢献事業」の下、現在では法人、個人を含め会員数が500件近くの下組織団体となるまで発展する事ができました。その間、1991年の創立25周年記念事業として、地域貢献事業の強化を図る上からJCCC基金を設立し、「人材育成」「日本語教育」「日米交流」の各分野での基金交付を通じて、各種団体、教育関係機関への支援を実施しており、設立以来これまで寄付総額は580万ドルまでになっています。又、創立間もなくシカゴ双葉会日本語学校補習校を、さらに1978年に同全日校を創立し、会員子弟の教育環境の整備と維持に努めております。
さて、昨年はコロナ禍の影響から平常化に向けて模索をつづけた1年でした。コロナ禍の影響から、多くの事業の開催が一定の制限を受ける中で、変更、あるいは、部分開催の状況を余儀なくされたものの、本来の活動展開にむけ模索を続けた一年となりました。しかし、困難な環境だからこそ果たすべき3つのミッションを見つめなおし、「会員サービス事業」においては、ウェビナー等オンライン方式を積極的に活用し各分野に亘る情報と見学機会の提供に努めると同時に、屋外イベントとして3回の「オープンゴルフ大会」の実施による懇親の機会の提供を図って参りました。「教育支援事業」として、双葉会におけるリモート授業の環境整備と充実を図ると共に、JCCC基金による寄付事業を継続し地域貢献を行って参りました。地域並びに日系コミュニティーとの協同活動の一環として、「Chicago Japanese Picnic」を開催し多くの参加者の下、日系コミュニティの方々との交流を深めることが出来ました。
本年度は、これまでに培ったウェブを活用した新たな貢献の形と、これまでの地道な活動、及び会員企業の皆様から寄せられた声を取り入れながら、地域企業市民としての役割を果たすべく、本会議所の存在意義を更に高められるようすすめていければと考えております。コロナの状況を勘案しつつ、参加の皆様と直接に交流を深めることができるインパーソンでの開催も探って参りたいと思います。
会員の皆様はもとより、広く地域の方々からのご意見を反映させたより良い事業と貢献活動の実施を図ると共に、日系企業及び「日本」の当地域におけるプレゼンスの向上に努め、シカゴで暮らす企業、個人の皆様が、シカゴは素晴らしい街だ、住んでて本当に良かった、と思って頂ける様、商工会議所一同、代表役員、理事会社、事務局の皆様と一丸となり、全力を尽くす所存です。何卒変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。