「お弁当配布プロジェクト」Arigato to Chicago’s Best – my kind of BENTO　実施報告

本誌6月号にて既報の通り、今般、在シカゴ日本国総領事館よりのご発案と連携の下、「お弁当配布プロジェクト」が本所渉外PR委員会を窓口に地域貢献事業の一環として実施されました。長引くコロナ禍の厳しい状況の中、医療はじめとするそれぞれの現場で日々奮闘されているFrontline Workerの方々へ、日本人コミュニティからの感謝の気持ちを伝え、その慰労を目的とする活動です。
又、営業面で厳しい状況に直面されている日本食レストラン業者への支援と、日本食「弁当」の普及と需要の開拓、更には日本に対する関心の視野を広げることも併せて目的と掲げられました。
5月21日（金）の開始初日は、シカゴ市内にある病院へ、その後郊外を含むChicagoland全域にわたり、各施設へのお弁当配布が会員有志の配達ボランティア支援を受けながら進められ、7月23日（金）最終日までの約2ヶ月に及ぶ期間中に、当初目標としていた2,000個を上回る計2,067個のお弁当が41件の各施設、機関へ配布されました。
丁度折り返し時点を迎えた6月18日（金）には、同日が「International Sushi Day（国際寿司デー）」として2009年に制定されたことから、地元のTV、Radio等のメディア関係者、日経新聞の野毛シカゴ共同支局長、シカゴ新報の浦山代表の取材の下、総領事館から岡田総領事と渡辺領事、本所から山本専務理事と大春渉外PR委員長が参加され、低所得者への無料医療サービスを提供している非営利クリニック「Erie Family Health Center」へ80個のお弁当配布がされました。
岡田総領事は日頃の医療従事と2011年の東日本大震災の折多大な支援を受けたことへのお礼を集まった病院関係者と代表のジャクリーン・マクスパロン医長へ伝えられ、お弁当を手渡されながら、その説明と紹介がされました。取材の様子は早速日経新聞の19日版で、又、地元ラジオ番組では岡田総領事のインタビューがライブ放送されました。
週末を除いて毎日配られたお弁当一食でしたが、受け取られた方々は一様にお弁当に込められた感謝の思いを、コロナ感染状況が始まってすでに1年半が過ぎた今だからこそ、こうした継続支援を通じて、改めて喜んで受け止めて貰えたものと痛感しています。
昨年度は、本所独自の事業として、同じく渉外PR委員会を中心に本企画を実施しましたが、その流れを受けて今回は、個数、配布先、経費面すべてにおいて、大規模なプロジェクトとして企画され、無事予定通りに実施できましたことに、心から安堵の思いを感じ、同時に地域貢献事業の上で、今後に繋がる貴重な機会となったものと喜んでいます。
既に昨年から実施されているニューヨーク日本クラブ・商工会議所の「NYの医療チームへお弁当を届けよう」プロジェクトと併せ、今後、全米商工会議所関連団体でも共同連携事業として実施する機運が高まっていることから、会員関係各位のご支援とご理解を得て、地域貢献事業として継続実施できることを願っています。
最後になりますが、本事業の発案と予算面の支援を頂きました総領事館ご関係の皆様と、企画立案と実施面でご尽力頂きました皆様、並びに配布ボランティアの方々にこの場をお借りして、心より御礼申し上げます。