「シカゴ美術館日本語ツアー」」開催報告
JCCC会員サービス委員会・文化担当では、毎年好評の「シカゴ美術館日本語ツアー」を9月20日(土)に開催しました。今回も、シカゴ美術館公共教育客員講師の斉藤 博子氏を講師に迎え、館前の名所観光から始まり、珠玉のコレクションの数々をご紹介いただきました。
シカゴ美術館は、メトロポリタン美術館、ボストン美術館と並ぶ米国3大美術館の一つで、世界各地、そしてあらゆる時代の美術品を幅広く収集しています。また、その収蔵品は約30万点にのぼり、メトロポリタン美術館に次ぐ数を誇っています。
数ある美術作品の中でも、モネ、ルノワール、スーラなどのフランス印象派やその周辺のヨーロッパ近代絵画が充実しており、1820年代に発明されたカメラ、産業革命、チューブ絵具の発明がどのようにその時代のアート作品に影響を与えたのかという話をしていいただきました。その中でもスーラの代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、点描法を用いて作成されたとても大きな作品で(縦2メートル、横3メートル)、特殊な絵の具を用いていることや額縁に入れられている為、門外不出と言われるほど、シカゴ美術館以外では見ることができない貴重な作品です。色とりどりの点で描かれたこの作品は、数学的な遠近法に基づいて作成されたそうで、遠くから見ると点だけで描かれたものとは思えないほど、絵画全体の雨の静けさや光を見事に表現していることに驚かされました。
また、東洋美術のコレクションも豊富で、建築家の安藤忠雄が設計をした日本ギャラリー(屏風ギャラリー)にも訪れました。16本の柱が等間隔に立つ薄暗く静かな空間は、日本美術をを鑑賞するのに最適に設計されているとのことで、アメリカにいながら、日本美術の美しさを再認識する機会となりました。
今年は、申込初日に定員22名に達しましたが、その後、参加希望が多くありましたので、定員数を増やし、当日は31名にご参加いただきました。シカゴ美術館を訪れたことがある方も多くいらっしゃいましたが、日本語で解説される分かり易さはもちろんのこと、日本人の目線で語られる芸術の歴史や視点は、親しみもあり、頷きながら聞き入っている姿が多く見られました。「来年もぜひ参加したい」との声も聞かれましたので、来年も開催できるよう企画したいと考えています。改めまして、今回の開催に際しても、ご尽力いただきました斉藤講師にこの場をお借りし、心より御礼申し上げます。

- 日時
- 9月20日(土)11:00AM-1:30PM
- 場所
- シカゴ美術館
- 講師
- 斉藤 博子氏 シカゴ美術館 公共教育 客員講師
- 参加者数
- 31名
- 参加費
- JCCC会員(JCCC登録会員とその家族):大人(18歳以上) $20、子供(18歳未満)無料
