セミナー: 生成AIの基礎知識 & サイバーセキュリティの現状と対策 開催報告

JCCC会員サービス委員会 産業・経済担当では、KPMG LLPより講師をお迎えし、「生成AIの基礎知識 & サイバーセキュリ
ティの現状と対策」と題したセミナーを開催しました。

セミナー前半では、生成AIの基礎知識を理解する目的として、従来型AIと生成AIを比較し、従来型AIはある特定のタスクを実行するAIであることに対し、生成AIとは、膨大なデータを学習した複雑な機械学習モデルを利用し、ユーザーから受け取った入力に基づいて、様々なコンテンツを作成するものであるということをご説明いただきました。また、実際に企業が生成AIを導入し、どのような成果を上げているかを具体例を交えながら紹介いただきました。生成AI活用メリットとして第一に挙げられるのが、オペレーションの最適化による効率化とコスト削減ということです。日系企業における生成AIの活用領域としては、サプライチェーン、問い合わせ対応、契約書レビューなどにおいて、業務スピードの向上やコストの削減において、大きな効果がみられたという調査結果がみられます。一方で、生成AI活用に伴うリスクとしては、データプライバシーのリスク管理や、データの信頼性などが指摘されました。

続いて後半では、昨今重要性が高まっている「サイバーセキュリティ」についてお話をいただきました。デジタル化が進む現代において、サイバー攻撃は企業にとって避けられないリスクとなっています。2020年以降、新型コロナの影響、ランサムウェアの台頭、ウクライナ・ロシア情勢などによって、サイバー攻撃もどんどん変化しています。サプライチェーン高度化に伴い、どのような手口で攻撃が行われ、それに対して企業がどのように対応したのか、具体的な事例を通じて理解を深めていただきました。

参加者の皆様は、自社の情報資産を守るために、どのような脅威が存在し、どのような対策を講じるべきかについて、実践的なヒントを得ることができました。今回のセミナーが、ご参加いただいた皆様にとって、生成AIの可能性を探り、サイバーセキュリティ対策を強化する一助となれば幸いです。

 

日時
6月13日(金)3:30pm– 5:30pm
参加者数
36名
参加費
JCCC 会員(会員企業にご勤務の方含む)無料・非会員 $50
講師
田村 暢大 氏(KPMG LLPダラス事務所 アドバイザリー部門ディレクター)
場所
AONセンター55階会議室(KPMG LLPシカゴ事務所)