JCCC 桜の木@Jackson Park 2021

4月上旬、シカゴ市南部のHyde Parkに位置するJackson Parkの桜が満開になりました。
4月1日頃から蕾が膨らみ、色づき始めました。その後、暖かい気候が続き、その翌週に花が開き、週末には見ごろを迎えました。土曜日は残念ながら、雨に見舞われましたが、シカゴ市公園局によると、日曜日だけで4千人もの人々がお花見に訪れたそうです。

Jackson Parkには合計160本の桜の木がシカゴ産業博物館の南側にある池を取り囲むように植えられています。JCCCはJackson Parkへ桜の木を植えるプロジェクト「Project 120 Chicago」に賛同し、2013年から2016年にかけて、桜の木を50本寄贈しました。

例年、4月下旬から5月上旬にかけて見ごろを迎えますが、今年は例年より温暖な気候が続き、早くに満開となりました。桜の花の命は短命で、シカゴの厳しい寒さでは咲かない年もあります。今年は開花期間に雨が降ってしまいましたが、それでも桜は力強く咲いており、年々大きくなる桜の木に春の訪れと、その成長を感じました。

Jackson Parkには日本庭園もあり、その前にある桜の木は日本の桜を思い出させるように大きく、開花を迎えるとピンク色の花がとても美しく咲いています。その近くにはオノ・ヨーコ氏が平和を願い、初めてアメリカで寄贈したパブリックアート作品「Sky Landing」があります。この日本庭園は1893年のシカゴ万国博覧会の跡地に位置し、庭園の場所には日本政府がアメリカと日本の相互理解を深めるために出展した「鳳凰殿」とその周りに園地がありましたが、1946年に「鳳凰殿」が放火に遭い、焼失してしまいました。その後、シカゴ市公園局により大規模な改修が行われ、シカゴ市と大阪市は姉妹都市の関係から、1994年には姉妹都市20周年を記念し、北東部入口に和風庭門とその前提を新設する等、園内の整備を実施しました。このように日本とアメリカを結ぶ象徴として、大変歴史深い日本庭園で、桜の季節が過ぎても、美しい日本の四季を感じることができますので、機会があれば、ぜひお立ち寄りください。

 

Jackson Parkへお花見にお越しになる際は以下のウェブサイトをご参考ください。
https://www.chicagoparkdistrict.com/parks-facilities/jackson-park-cherry-blossoms