「2023年度版 中西部・イリノイ州の経済」発行のご案内

2023年度版 中西部・イリノイ州の経済」こちらからご覧ください。

『中西部・イリノイ州の経済』は、地元経済状況や各業界の動向をコンパクトに解説した冊子で、会員各位より執筆のご協力を得て1年に1回発行しております。本誌はこれまで、当地域でビジネスに従事されている方、また当地を訪問される方々へのビジネス情報誌として広く活用されております。各分野に関する貴重な最新情報として是非ご参照頂ければ幸いです。この度執筆のご協力をいただきました皆様方に心より御礼を申し上げます。

「中西部・イリノイ州の経済」の発行にあたって

中西部・イリノイ州は、米国大陸の中央部に位置し、古くから水路を活用した流通から現代では巨大レールヤードやトラック輸送の拠点として栄えてきました。広大な農地が背後に控える穀物の生産・集積所として、古くは五大湖周辺を中心とした自動車、鉄鋼、機械産業などの製造拠点としての役割の上に、金融、保険、コンサルティング、医薬品、航空、IT産業を代表する企業の本社・地域支社が多く存在します。また、天災が少ないシカゴ地域では、昨今飛躍的に拡大してきているサーバー管理用データセンターも全米屈指の規模で設置されています。

2020年から始まりました新型コロナ感染症の世界的な流行は、ようやく一定の収束を向かえましたが、コロナ禍前と比較しますと経済・事業環境は大きく変化しました。米国では、昨年からの大幅利上げとそれに伴う景気減速により、大手IT企業等による人員削減が実施され、中規模銀行を含め米国企業の倒産件数が増加傾向となっており2010年以来の高い比率で推移しています。労働市場の状況や、今後の利上げの可能性等を考えると米国経済の先行きは引き続き不透明です。また、サステナビリティ経営の重要性も増してきています。特にCO2排出量削減に向けた取組については物流業や製造業をはじめ会員の皆様にとって大きな経営課題となってきています。一方で、2022年に成立した法律などの影響もありニアショアリングが指向されており、米国への製造業の新たな投資に関するニュースも多く聞こえてきます。このような環境のなか、様々な産業が集積していますこの地域の経済動向を把握する重要性は高まっています。

『中西部・イリノイ州の経済』(年1回発行)は、地元経済状況や各業界の動向をコンパクトに解説したものです。本誌はこれまで、当地域でビジネスに従事されている方、また当地を訪問される方々へのビジネス情報誌として広く活用されておりますが、現在はオンラインで発行しており、より多くの方々にいつでもご利用頂けるようにしております。当地の各分野に関する貴重な最新情報として是非ご参照頂ければ幸いに存じます。

本誌の発行に際しましては、在シカゴ日本国総領事館様、ジェトロ・シカゴ様、さらには、当商工会議所各会員、特にご執筆をご担当頂きました会員の皆様に多大なご協力を賜りました。末筆ながらこの場をお借りいたしまして、皆様に心より感謝申し上げます。

シカゴ日本商工会議所 商工業委員会
委員長 阿部 俊哉
NXアメリカ