ウェビナー:「日本の幼児教育の動向と初等教育へのつながり」開催報告

経済社会のグローバル化に伴い、海外で学ぶ子供たちの数はますます増加する傾向にあ
ります。当地シカゴには、JCCCが会員子弟の教育を目的として1966年に設立したシカゴ
双葉会があり、本所会員各位をはじめ日本国政府、海外子女教育振興財団などの財政援
助により運営されています。シカゴ双葉会は、本年度から4年間、文部科学省の「在外教育施設改革プログラム研究指定校」に選ばれ、海外教育振興財団の支援のもと、グローバル人材を育成し日本文化を発信する拠点としての魅力ある学校創りに励んでおられます。

シカゴ双葉会とJCCCでは、去る3月14日( 火)、比較文化の視点を持ちながら幼児教育の
研究に力を注いておられる兵庫教育大学准教授 鈴木正敏先生に、日本からオンラインに
よるご講演を拝聴する機会をいただきました。講演では、日本の幼児教育の動向と初等教育へのつながりについて、また非認知能力を育てる保育・教育の重要性について説明がありました。「非認知能力」とは、自尊心や意欲、協調性、忍耐力、計画性、自制心など人が持つ特性のことで、これらの資質能力が、就学後の学力向上へ大きく影響すると考えられています。これまでの教育の場で行われてきた知識や技能の習得のみに偏ることなく、学んだことをいかに人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、生きる力」を育むことが、新しい学習指導要領が目指す姿であるとのことです。

参加者の皆様からは、ご講演が大変参考になった、また次回は小学部高学年や中等部にフォーカスしたお話もうかがいたいというご意見をいただきました。

日時
3月14日(火)7:00pm–8:00pm
参加者数
90名
参加費
参加費:無料
講師
鈴木正敏氏 兵庫教育大学 准教授
開催方式
オンライン(GoToWebinar)