挑戦する素晴らしさ
ロックダウンは突然に
2020年3月– いつもより時間ギリギリの出発。Emailをチェックする間もないまま会社に到着。しばらく待っても誰も来ない。“あれれ?” と思いながら、今日は全員外出ですか?と呑気に上司に問い合わせ。「Ayakaさん、ロックダウンのニュース見てないの?」にドッキリ。 そう、こうして私は世間のロックダウン自体を知ったのだった。
今までの普通が異常に
ここから先は、誰もが経験したのではないかと思われる事態を、私も経験。スーパーの棚から食料が消え、マスクやサニタイザーは入手困難。街は静まりかえり、車は数台見かける程度。人との接触はNG。「なんだこりゃ?コロナって何だ?いつまで続くんだ?」という心境で巣ごもり生活に突入。ただ、なんとなく、最低半年から1年は続くのかなぁという漠然とした感覚は持っていたのを記憶している。
前に進む感覚を掴むために
コロナ禍で生活スタイル・行動パターン・交流が一遍し、価値観の見直しをする時間が出来た。はてさて、どうしたものか. . . 漠然と考えながら外を眺めると野兎、グース、リス、といった動物たちは まるでおかまいなしに「今まで通り」元気に動き回っている。そうか、状況がどうであれ普通に暮らしている生物もいるのかぁ。“そうだ、巣篭生活だからと言っても「心」は巣篭ってはいけない。今のおかれた環境で出来ることを探さないと!” なんと、小動物がマインドセットを切り替えるキッカケをくれた。感謝、感謝である。
チャレンジ
以前から脳科学に興味があった私は、(これは愛しい弟と逞しい両親のお陰なのだが《寿命はもって3歳までと言われ、握力ほぼゼロだった脳障害である弟がトレーニングを重ねて歩けるようになった話し・プログラムを詳しく聞きたい方はお知らせください。脳は鍛えれば育ちます!》)興味の通過点としてAIに辿り着いた。人間の脳の神経細胞( ニューロン)を模倣していたとは!私の脳にもスイッチが入り、学びたい欲求が増大。「これだ、チャレンジするぞ!」コースをいくつか検討し、電話やEmail でのコミュニケーションを重ねた結果サポート体制が充実してそうなMassachusetts Institute of Technologyの社会人向け機械学習/AIコースを受講することにしたのだった。
自分次第で無限の可能性を持つ
さて、待ちに待ったオンラインLiveオリエンテーション。フレッシュマンさながら夢と希望を持ってのぞんだが . . .。いざ始まったら時間との闘い。月・水・金で早朝Live 授業が各2時間ずつ。土・日に各2 時間ずつの補修コース。毎週提出が要求される課題 (Pythonを使ってAI 用のコードを書き、データを基に分析をするプロジェクト)とクイズ3種をこなす生活が3カ月。出席率と課題評価で最低6割に達していないとFinal にはいけないという、社会人コースとは言えスパルタぶり。時間が足りない時に限ってPython コードは書いても書いてもエラーばかりで進めない。楽しいけど苦しい。時間が足りない。“もう無理なのかもしれない”と泣きついた際にかけてもらった一言、「自分次第で無限の可能性を持つ」。『 そうだ、ストップをかけるのは自分ではない。むしろ、自分を自分で応援しないでどうする!進もう!』続ける精神を維持できたお陰で無事にFinalにも進め、順位・評価ともに満足の出来る結果をもって修了することができた。厳しかったが楽しかった。諦めずにやり遂げたことで得た達成感と自信は、Certificate以上の価値となって得た人生の宝となった。
感謝でいっぱい
どんなに周りに支えられて人生の旅を続けられているか、本当にありがたい限りである。日常・正常・通常–何かをきっかけに振り返らない限り、当たり前化しすぎて有難みを忘れてしまいがち。コロナ禍で今までの日常が非日常になり、今まで以上に感謝の気持ちが強くなった気がする。五体満足に生まれている、自分の意志で決断ができる。家族・友人・恩師をはじめ支えてくれる周りがいる。学びたい意思を尊重し勤務時間の調整を快諾して応援してくれる上司・チームの存在がある。本当にありがたい。感謝の気持ちを行動で返せるよう、少しでも世の中のお役に立てることをしていこう。挑戦していこう。学び続けて成長していこう。沢山のありがとうを伝えられるように!!