「お茶会@Anderson Japanese Gardens」開催報告
文化部主催イベント「お茶会@AndersonJapanese Gardens」が7月30日( 土)にロックフォードにあるアンダーソン日本庭園のゲストハウス「安堵荘」で開催されました。折しも、同庭園では30日と31日の二日間にわたり「日本夏祭り」が2年振りに開催されており、土曜日は約1,700人、そして日曜日も1,300人と合計3,000人に及ぶ多くの来園者が好天の下、素晴らしい庭園風景と日本文化紹介の各種パフォーマンスを楽しんでおられました。
今回長年イリノイ大学にて日本語教育の教鞭をとっておられた郡司紀美子名誉准教授・茶道裏千家准教授にお点前を頂けることと、以前にJCCC基金より本ゲストハウスの畳張替えプロジェクトへの基金交付を通じてのご縁から、海外における茶道の嗜みを感じて貰える機会として開催する運びとなりました。本所からの15名( 1組目)と2名( 2組目)、計17名での席枠で、従来の日本のお茶会と異なり、冷房が完備され、足が延ばせる掘り炬燵式の和室での実施となりました。冒頭、坂本次郎文化部長( 味の素) の開催挨拶が講師紹介と併せ行われ、いよいよ郡司先生から茶道の歴史、所作、そしてその心について日英両語を交えて説明がされ、お点前を一同楽しまれました。特筆すべきは、今回コロナ感染対策として、従来使用の茶器(陶器)ではなく、特別仕様の器(紙製)が個別用として準備され、手に持つまでは外見上陶器と見間違えるほど立派な仕上がりの器で、緑茶の味わいをそれぞれ堪能されました。こうして、遠く海外の地で、日本と変わらぬ庭園の中に建てられたお茶会に相応しい畳敷きの和室で、茶道の紹介を長年されている先生のお席に招かれての今回のイベントはとても素晴らしく、日本の伝統文化を改めて見直す、有意義な機会となりました。
本お茶会は二日間、午前と午後の数回の席に分けて実施されましたが、日曜日の午後席には、田島総領事ご一行もお越しになり、David Anderson氏( 同庭園代表)の案内で園内見学とお茶会に参加されました。同庭園では、毎年恒例の「日本夏祭り」の他、一年を通じでの園内ツアー、茶道をはじめとする日本伝統文化紹介のイベント、さらには日本語クラスも常時開かれており、正に地域社会での日本紹介の発信基地の役目を果たされています。本所では、地域貢献事業の一環として、今回の様なイベント開催と基金からの基金交付を通じて、同庭園との連携と支援を今後も継続し、双方の交流が更に進められることを願っています。会員の皆様には、庭園訪問を通じて、海外の地で日本を感じられ、再発見の機会となるお薦めのスポットです。
末筆になりますが、今回の開催に際し多大なご尽力と講師をご担当頂きました郡司先生に、改めまして、厚く御礼申し上げます。
- 日時
- 7月30日(土))1組目: 11:30am–12:30pm ・2組目: 12:30pm–1:30pm
- 参加者数
- 17名(1組目: 15名・2組目: 2名)
- 参加費
- 参加費:JCCC会員(会員企業にご勤務の方も含む)$10・非会員 $30
- 講師
- 郡司 紀美子氏 イリノイ大学名誉准教授・茶道裏千家准教授
- 協力
- Anderson Japanese Gardens